約 4,065,962 件
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/478.html
二人がここにいる不思議(前編) ◆LXe12sNRSs 西方から来る夕焼けが、ギルガメッシュと結城奈緒の影を朦朧とけぶるように見せる午後の街道。 アレンビー・ビアズリーが南へ向かうのを目に焼き残し、数瞬後には何事もなかったかのように羽を伸ばす二人。 「――んで、次はどこへ行く?」 「そうだな――」 珍妙な出会いから、もうすぐ丸一日が経過しようとしていた。 当初はデコボココンビという称号がこれ以上ないほど当てはまっていた二人だったが、現在の姿にその面影は微塵もない。 長年連れ添った夫婦のような、本人たちが意識しなくとも波長を合わせられる、奇妙とも言える息の合いようだった。 金ぴかの鎧を着こんで、左眼の単眼鏡を律儀に着けたまま、二人きりの旅道中はまだまだ続く。 怪しげな神父、鉢巻きの武闘家、怯える戦闘機人、青い髪のガンダムファイター、誰もが崩せなかった絶対の関係。 それは愛や友情とは勘違いもできないほどの特殊な間柄であったが、絆が混在していたことは、誰もが否定しない。 いったいこの関係は、いつまで続くのだろうか――? いつしか、そんな疑問も抱かなくなっていた。 心も、考え方すらも、自然に。 そんなときだった。 「待てい!」 男と女、王と臣下、金ぴかと蜘蛛女――ギルガメッシュと結城奈緒。 二人の前に、二人と同様に特殊な関係を築いている、男女が現れたのは。 ◇ ◇ ◇ 楼閣のように聳え立つ、一軒の民家。 広々としたバルコニーが備え付けられている三階建ての家屋は、隣接する家屋の様子を見ても、上流家庭の住まいであることが窺えた。 その、頂上。天守閣を思わせる高所から、腕組みをしながら直下の二人を睥睨する二人がいる。 見下ろされる二人――ギルガメッシュと結城奈緒は、夕日を背負う二人組に、嫌悪感を含む顰め面を浴びせた。 見下ろす二人――黒いスーツを着込んだ壮年の男と、ツインテールを風に揺らす少女は、それを意にも介さない。 屋根の上に仁王立つ二人組、その男のほうが、声をかけた側として本題を質問する。 「ワシの名は“衝撃の”アルベルト。こちらの娘は“不死身の”柊かがみ。訳あって行動を共にしておる。 貴様ら二人を呼び止めたのは他でもない。どうやらこの殺し合いに異を唱える者達であるようだが――」 「気に入らんな」 自己紹介から入った男――衝撃のアルベルトの言葉を、ギルガメッシュは怒気混じりの声で遮った。 「出会い頭にこの我を見下ろす姿勢、無礼などという度合いではない。 ついでに言えばその偉ぶった語調も気に食わん。まずは地に降り、頭を下げるのが礼儀であろう?」 首を後ろに傾け、顎を上方に逸らし、天を仰ぐという為様が、なによりギルガメッシュにとっては屈辱的だった。 古来より、王とは民衆の上に席を置くものである。 民は誰よりも高い位置に在る王を見失わぬように、王はより多くの民を見渡せるように、高低の関係を不動のものとしてきた。 遥か古代に王を務めたギルガメッシュとて、その風習が確立するよりも後の人生を生きた者である。 染み付いた慣例は、感情を刺激するほどの性格へと浸透し、怒りを生み出した。 「あー……あのさオジサン。とりあえずそこ、降りない? 意味もなく高いところに上りたがるなんて、馬鹿のすることよ?」 これまで行動を共にしてきた経験則から学び、ギルガメッシュをこれ以上刺激しない術として、奈緒は穏便に事を運ぼうとする。 「馬鹿と煙は高いところが好き、とはよく言ったものだがな。なに、意味もなくここに立っているわけではない。 高所から他者を見下ろすというのはなかなかに気分がいいものでな。そこに頭の出来不出来は関係ないのだよ」 言って葉巻を吸うアルベルト。その傲岸不遜な佇まいに、反省の色や自粛の気配は欠片も感じられない。 あまりの態度に、ギルガメッシュは苛立ちを増し、つられるように奈緒も眉を寄せた。 「それに、地を歩くのも面倒なのでな。この世界は常在戦場、そこで整地された道をふらつくなど愚の骨頂よ。 もっともワシのように、狙われにくい高所を移動する術を持ち合わせるか、狙われることを意に介さぬほどの実力があるなら話は別だがな」 煙を吐き出し、また葉巻を咥える。 「貴様ら二人はそのどちらでもあるまい。大方、自分たちが襲撃されるなどとは夢にも思わぬ浮ついた心でいるのか。 もしくはそうだな、この舞台をなにかの催しだと勘違い、いや、浸っている夢想人か――」 語る途中、アルベルトの眼下から一振りの剣が投げ出された。 大砲のような勢いで直線状に伸びる刃を、アルベルトはしかし慌てず、端にいたかがみを抱えて跳び避ける。 アルベルトの足先を狙って放たれた剣はバルコニーの足場を粉砕し、その場に僅かな灰色の雨が舞った。 無礼な言動に怒りを覚え、ついには限界を超え行使された、ギルガメッシュの攻撃――『王の財宝』による巳六射出。 アルベルトはそれを予期していたかのように避け、元の足場を崩されたことにより地に降り立つ。 初対面、出会ったまだ数十秒足らず、にも関わらずの攻撃に、奈緒は驚きこそすれど叱りつけたりはしなかった。 アルベルトに怒りを覚えていたのは彼女も同様であり、またギルガメッシュが黙っているような口もないと知っていたからである。 「――フン。名乗るよりもまず仕掛けてくるとは。よほどしつけのなっていない駄犬と見える」 「吼えるなよ、雑種。貴様の思惑、この我が見透かしていないとでも思うてか?」 ギルガメッシュの不意打ちに遭いなお葉巻を咥えたままのアルベルトは、小脇に抱えたかがみを下ろし言う。 「ほう、貴様のような若造にこのワシの胸中が読めるとな?」 「ふん。貴様が無礼者であることには変わりないがな、我の怒りを誘い、隙を探ろうとしているのは見え見えよ。 狡い手だ。そちらの女も含め、とても手を取り合うべく声をかけたとは思えんな。 大方、利害が一致しただけの一時的な関係……我を狙ったのは、財目当ての愚挙か」 「はずれだ阿呆め。我らの目的は一つ――螺旋王へ至る道、そのための情報入手よ」 壊れかけの戦闘機人に向けた情け容赦ない殺意を幾時かぶりに再燃し、ギルガメッシュは歯軋りした。 それを嘲笑うかのように、アルベルトは余裕ぶった所作でまた煙を吐き捨てる。 「貴様らとて、この一日を指針もなく周旋していたわけではあるまい。ワシが欲するはその成果よ」 「ハァ? それってつまりは、ここから脱出したいってことじゃないの?」 アルベルトの言葉に険しい表情を作るギルガメッシュの横、奈緒が常人としての解釈を疑問に乗せる。 「ふむ。八割は正解と言っておこう。ただし、それは貴様のような小娘が考えつく平和的解決策ではない。 要点は二つ――螺旋王との接触、ワシとここにいる柊かがみの生還。他の者がどうなろうが知ったことではない。 優勝という手段でもいいのだが、定員が一名のみとあってはな。他の方法、つまりは脱出策を模索するしかあるまい」 「って、ちょっとあんた! なにべらべらと本音喋っちゃってんのよ!」 腹の底に蹲る野心、自己中心的なプランを惜しげもなく公表するアルベルトに、隣の柊かがみは声を荒げた。 「なに、この男は虚言が通じる相手ではなさそうなのでな。 かといって懇切丁寧に協定を申し出たところで、聞き入れはせんだろう。 ゆえに、ワシは本音を語るのみだ。我らが野望のため、礎になれとな――」 咥えていた葉巻を教鞭のように突きつけ、アルベルトはギルガメッシュと奈緒の返答を待つ。 即答はない。が、その表情は見るだけで心中が悟れるほど、不快に歪んでいた。 「……要するに、利用されろってこと? はっ、冗談。オッサン、あたしたちをなめすぎなんじゃない?」 「……無礼者ではなく愚者の類であったか。我の持つ万物、全てがそれ即ち財。知識とて例外ではないと知れ」 「返答はノーということか」 「無論だ」 譲歩はなく、また交渉の余地もない。完璧なる拒絶が、各組の間に走った。 ただし話はそれで終わらず、今までの不敬を清算せんとばかり、ギルガメッシュは鍵剣を構え、 「よかろう――ならば、決闘だ」 アルベルトの思わぬ発案により、一時的に戦意を抑制させられた。 「この世の理はどこも等しく皆力よ。この殺し合いとて、異郷の者も多勢のようだがそれは変わるまい。 ならば潔く力で決着をつけようではないか。ワシと貴様が戦い、勝者が敗者を従える。そういう条件のな」 「……オッサンが勝ったら、あたしたちはオッサンの下僕になるわけだ。でも、金ぴかはそんな生易しい性格してないと思うけど」 「無論だ。我は雑種を飼い慣らす趣味など持ち合わせてはいない。敗者に振るものなど、死以外にはありえんと心得よ」 「フン。先ほども言ったとおり、ワシが欲するは情報であって貴様らの命ではない。 貴様が勝ってワシをどうにかするのは自由だがな、ワシが勝った場合、貴様は真に犬へと成り下がると思え」 両組を隔てていた威圧感という名の壁が、一時的に崩れる。 両端には、構えを作る二人の男が。 「さぁ、返答を聞こうではないか“金ぴか”とやら!」 「答えるまでもない。そして知れ、我の名は金ぴかではなく“英雄王”ギルガメッシュだ!」 こうして、戦鐘は鳴らされた――前兆はなく、唐突に、しかしこの世界の理に適った始まりだった。 ◇ ◇ ◇ 発端は、天へと昇っていく剣だった。 謎の爆発音を耳にし、柊かがみと衝撃のアルベルトが駆けつけた先、そこにはもう、戦闘の跡しか残されていなかった。 未知なる超技術を持つ螺旋王を『喰らい』、ひいては宿敵である神行太保・戴宗と決着をつける。 アルベルトの目的を理解し、互いに利用し合うという名目で協定を結んだかがみは、まず他の参加者と接触することが第一だと考えた。 アルベルトの戦闘能力が一級品なのは既に承知の上だが、超戦闘力も、不死の力も、実のところなんの解決策にもなりはしない。 螺旋王を喰らうチャンス……イコール、この会場からの脱出。それには、第三者の協力が必須条件だった。 あてにしていたレーダーを失い、すぐ近くで起こっていた戦闘にも遅れてしまった失策、それを踏まえれば、天に舞い上がる剣は一筋の光明に思えた。 だが、物事はそう上手くは進まない。 ――『あれは駄目だな。とてもワシらの申し出を受けるような輩には思えん』 とは、先立って剣の打ち上げ地点に偵察に出たアルベルトの言だ。 彼曰く、そこにいたのは黄金の鎧を纏った偉そうな男と、かがみよりも年下であろう女学生の二人。 どうやら彼らも脱出を志しているらしいことが会話から窺えたが、アルベルトが見るに、男の性格にかなり問題があるようだった。 ――『ワシらが求めるは、より堅実な利益を齎してくれる者よ。志が同じだけでは意味がない。ワシらは慈善事業をしているわけではないからな』 ただ脱出を願っているだけで、殺し合いに否定的な人間など論外。行動を共にしたところで、お守りに回されるのがオチだ。 反抗の意志だけでなく、結果を出せる人材が必要。そういう点ではギルガメッシュたちも辛うじて合格点を与えられたが、 ――『問題なのは協調性だ。よいかかがみよ、ワシらが求めるは“駒”であって“仲間”ではない。ゆえに、ワシは奴を選定する』 使えるか、否か。まずは駄目元、会話での同調を求め、不可能ならば決闘を行使。 ――『勝敗が決し、奴がワシに従うようならそれで良し。誓いを反故してでも自尊心を守ろうと言うのなら――』 そこから先の言葉は、今でも鮮明に覚えている。 しかしかがみは、願わくばそうなってほしくはないものだ、と心の隅で願望を抱いていた。 ――『ワシが負ける可能性? 万に一つもありえんな。衝撃の二つ名の意味をよく考えるがいい』 関西弁の銃士を容易く退けた手腕は、きっとアルベルトにとっては児戯のようなものなのだろう。 全力で戦えば、おそらくアームスレイブすらも粉砕できる。生身でもロボットに渡り合えると、直感していた。 (仲良くみんなで手を取り合って……っていうのは、無理な話なのよね。もう) 戦端が開かれてから、アルベルトとギルガメッシュの二人はあっという間にどこかへ走り去ってしまった。 奈緒と共に残されたかがみは、接触前の算段を思い起こし、そして逡巡する。 手はずどおりに事が進んだ場合、残った女学生のほうは“不死身の”柊かがみに任せると――アルベルトはそう言っていた。 (もしアルベルトが勝って、あの金ぴかの人が負けたとしたら、この子どうするのかな?) 任せると一言で言われても、かがみにはどうすればいいのか検討もつかない。 大人しく待っているべきなのか、それともしつこく共闘を求めてみるか、争い以外の道はないのか、などと。 そんな平和的解決方法に縋ろうとしている自分がいて、そのことにハッと気づいて、腹が立った。 (なに言ってんのよ私……! 私は螺旋王を喰って願いを叶える……つかさやこなたを……こいつらだって!) 自分がどう立ち回ればいいのか、どうすればより早く螺旋王に近づけるのか、選択肢はアルベルトに委ねた。 なら、 「……で、あたしらはどうする?」 黙りこくったまま思考を続けるかがみに、奈緒が面倒くさそうな顔で声をかけた。 「どうするって、それは……その……」 「……ふーん。なんか、あんたはあのオッサンのやり口に納得いってない風じゃん。 ま、あたしはどうでもいいんだけどね。金ぴかが負けるとも思えないし。 って言っても終わるまで暇だし、あんたらは個人的にムカツクし、どうする? ……バトる?」 まだ幼さの残る声に妖艶な気配を纏わせて、奈緒はにんまりと笑う。 その手にはいつの間にか鉤爪のようなものが装着されており、穏やかな物言いとは裏腹な戦意が滲み出ていた。 自分で言うからには、腕に自信があるのだろう。そして、かがみの実力を自分よりも低く見ているに違いない。 ――ああ、なるほど。こいつもこいつで協調性なさそうだな。 とかがみは感じ、僅かな怒りを覚えつつ言う。 「……あなた、歳いくつ?」 「は? 14だけど」 「そう。ちなみに私は18。こんなとこで言うのもなんだけど、年上には――」 「ハァ~? 知るかっつーの。ってかなに、あんた高三? 見えねぇ~」 わかりやすい挑発に、しかしかがみは流そうとはせず、そのままの形で受け取った。 これならば、先輩として後輩に教育的指導を、と解釈することも可能だ。 名目が変われば、覚悟の仕方もいくらか変わる。 従わないのなら、力ずくで従える――そんなダークヒーローみたいなやり方を。 「いいわ、やってやろうじゃない」 「は?」 「目にもの見せてやる、って言ってんのよ」 まさか乗ってくるとは思っていなかったのだろう、奈緒はキョトンとした顔つきで、かがみの睨むような目つきを見た。 それに動揺した様子はない。むしろ苦笑を抑えるかのような表情で、「おもしろいじゃん」とだけ発する。 そうして、こちらのほうでも戦鐘は鳴った――付き従う者同士、主人たちとは別の場で。 ◇ ◇ ◇ 螺旋状の柱によって支えられた荘厳なハイウェイを背景に、二人の男が踊り狂う。 互いに無手、しかし得物の必要性を感じさせないほどの凄まじい拳打を打ち合いながら、移動と交錯を繰り返している。 そしてやって来た先、殴り合いをするには十分な広間へと、戦いながら進入した。 「――づえええぇいっ!」 気合一声、衝撃のアルベルトがギルガメッシュの胸元目掛け蹴りを放つ。 しかしその蹴りは、纏われた頑強な装甲板に弾かれ、虚しく音を鳴らす。 威力を削がれ弾かれた蹴りはただの足へと成り下がり、格好の弱所としてギルガメッシュの目に入った。 宙に舞うアルベルトの脚部を掴み、僅かな力を込めて振る。アルベルトはいとも簡単に体勢を崩した。 否、『ギルガメッシュにとっては』の話。 人間を超越した存在――英霊、またはサーヴァントと呼ばれる存在である彼にとって、これしきの肉体動作はさして難儀でもない。 がら空きになったボディへ向け、ギルガメッシュが片方の腕を軽く薙ぐ。 ぶつかり、たったそれだけで、アルベルトの脆弱な体は吹き飛んだ。 ――これが、覆せぬ力の差である。 人間というモデルは同じでありながら、種の違いが生み出す決定的戦力差が、早くも露呈しつつあった。 当のアルベルトもギルガメッシュがただの人間であると思っていたのか、面食らった表情をしている。 とはいえ、あれだけ偉そうな口を叩き挑みかかってきた人間だ。それなりには腕に覚えがあるのだろう。 ギルガメッシュの攻撃に怯みこそすれど、完全に倒れはしない。なおも向きなおってくる。 「クク、ククク……」 その様が実に滑稽で、惨めで、無様で、笑いを誘う。 「ちぃぃ……なめるなよ若造がああああぁぁぁ!!」 勇ましく突進してきたところで、結果は変わらぬというのに。 ギルガメッシュは俯き気味に失笑を漏らし、その間、隙が生まれた。 防御も回避も取らないギルガメッシュの顔面へ、アルベルトが渾身の拳打を打ち込む。 拳がギルガメッシュの頬を抉り、顔の向きを変え、打撃音を鳴らすが、 「ぬぅ!?」 変わらない。なにも。 ギルガメッシュの笑みも、態度も、力の差も、戦況も――なにも変わりはしない。 たった一撃の渾身など、ギルガメッシュにとっては蚤に齧られたようなものだった。 「……この程度か、雑種? せっかく貴様に合わせ拳闘士の真似事なぞ興じてやったというのに……甚だ期待外れだ。 よいか? 拳とはこのような脆弱ものを言うのではない。貴様のそれは、ただ五指を握り合わせただけの贋物よ。 教授してやるから心して見よ。拳とはこう作り……」 アルベルトの身を眼前に置いたまま、ギルガメッシュは肘を引き、五指を畳み、握力を集中させ、 「……こう打つのだ!」 棒立ちの敵へと、叩き込んだ。 めしり、という瞬間的な破砕音が響き、アルベルトは抗うこともできないまま衝撃にのまれた。 まるで機関車にでも撥ね飛ばされたかのように回り、転げ、粉塵を纏いながら路上を滑っていく。 勢いが衰え止まる頃には、ギルガメッシュとの間に十メートル近い距離が生まれていた。 衝撃がやみ、どこからか吹き込んできた風が静寂を告げても、アルベルトが這い上がることはない。 仰向けの状態で、大の字に倒れていた。 「どうだ? これが真なる拳というものよ。学習したなら活かせよ――来世でな」 ギルガメッシュは、遊んでいた。 決闘などという大層な名目で始まった戦いに、童心を持ち出し、楽しむかのように興じていた。 決闘などというのは、多くの王にとって児戯のようなものでしかない。 怒り、憎しみ、恐れ――そういった戦意の元となる負の感情に流されるようでは、ましてや数多いる雑種に戦才で劣るようでは、王は務まらないからだ。 王が闘争に身を置くとすれば、それは己の財と覇権がかかったときのみ。 ゆえに、これは児戯なのだ。己の尊厳を懸けはしても、結果自体はわかりきった勝負。そこに真剣みが混ざるはずもない。 だからこそ闘争に愉悦を求め、遊び心を加える。そうさせるほどの余裕が、王という存在の中で確立しているから。 「……つまらん」 愉悦に浸るギルガメッシュの視界、不快な映像が目に入った。 仰向けに倒れた衝撃のアルベルト、その右腕がいそいそと動き、胸ポケットから一本の葉巻を取り出す。 体の状態をそのままに着火し、口に咥え、吸引し出した。 天を仰ぎながら、苦痛の混在しない穏やかな声で言う。 「英雄王よ、貴様には背負うものがあるか?」 目も合わせず、天を向いたままの状態で、アルベルトは質問した。 その、敗北者としては類を見ない行動に感心を抱いたギルガメッシュは、今は無礼を不問にして会話を合わせる。 「背負うもの、だと?」 「家族でも、職務でも、なんならあの女でもいい。あるなら言ってみろ」 それは王位に就く者にとって、なんとも馬鹿げた問いだった。 「なにをたわけたことを。我は王なるぞ? 王が背負いしものといえば国、そしてそこに住まう民に決まっておろう。 ナオは我の忠実なる臣下の一人よ。それ以上でもそれ以下でもない。さて、世迷いごとは済んだか?」 一時の感心を胸に秘め、はっはとギルガメッシュが小気味良く笑う。 「なるほどな」 意味があるのかも怪しい問答、死を目前にした者の戯言であろうそれを終え、アルベルトはまだ黙らない。 「やはり違うな……戴宗とは。貴様との戦いには、滾るものがない」 「……雑種、なにが言いたい?」 「さっき言ったとおりだ。つまらん――貴様と拳を交えること自体が、つまらんと言っている」 人間、我の強い者であれば、死の直前まで敵に歯向かおうとすることもままある。 それら戦士の気概を持ち合わせた者は賛嘆に値する大馬鹿者であるが、この男はどこか違う。 死を前にしても余裕を保ち、まるで死を回避できたと思いこんでいるように、眼前の死を否定している。 なんだ、ただの気狂いか――そこまで理解し、ギルガメッシュは、 「クックック」 堪えきれず、爆笑を漏らした。 「クッ……ハハハハハハハハハハハハハハハ! そうか、つまらんか! 我を笑い殺そうとしてよく言う! ……が、そうだな。我も貴様の児戯につき合うのは辟易してきたところだ。終幕にしよう」 無邪気な笑いをあげたのは一瞬。一拍置いた次には、決闘の終焉を見届けるための冷淡な顔つきに変わっていた。 宝具『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』を取り出し、アルベルトに向けて翳す。 「―――――王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」 間断なく、真名を解放。 路上に寝そべるアルベルト、その上空に、無数の黒点が囲うように現れる。 数にして三十二。宝物庫へと繋がる異次元の扉が、直下のアルベルトを三十二の瞳で睨みつけた。 じわり、じわりと、焦らすようなスローペースで顔を出したのは――数十冊にも及ぶ書物の群れ。 「書の角に頭をぶつけて――というのも、なかなかに滑稽な死に方だと思わんか?」 本来『王の財宝』を持って矛とするには、あまりにも情けない弾薬。 しかし狼藉者を葬る手立てとしては、書による驟雨もまた一興、とギルガメッシュは思い至り実行する。 「――ではな雑種。来世では、“衝撃”などという不釣合いな二つ名を名乗るでないぞ」 無限にも思われるような書物の雨は、弾丸の速度を纏ってアルベルトの身に注がれた。 ほとんどが分厚く製本されたハードカバー、角で殴れば十分に鈍痛を与えられる品、それが速度を得ればどうなるか。 武器と称すのはさすがに惨めだったが、凶器とするには問題ない。 地に激突した衝撃で何冊かの本は分解し、紙がバラバラと宙を舞う様は、さながら吹雪のように思えた。 その吹雪の中に、赤を纏った粉雪がちらり。 それを逃さず目視したギルガメッシュは、口元だけで笑みを作ると、紙吹雪の中心地へと歩を進める。 ほぼ同時に、書の雨もやんだ。何枚もの紙と何冊もの本で埋め尽くされた街路を、蹴散らすように進む。 そこに、勝利の判定を下すに揺ぎない代物が陳列されていた。 「ふん」 見下ろし、鼻で笑う。 紙の中に埋もれるのは、鮮血に塗れた肉、肉、肉……肉、としか判別できない品々が、そこら中に散乱していた。 どれが元頭部でどれが元内臓だったのかすらわからない。結果的な惨状は、本の角に頭をぶつける程度では済まされなかった。 「あれしきの砲撃で原型を失うとは……耐久力からして凡百な――」 「まこと凡百な眼力よの」 声が聞こえてきた。 ギルガメッシュ以外の、何者かの声が。 肯定せざるを得ない、衝撃のアルベルトの肉声が。 バッと振り向き、背後を確認する――いない。 顔を正面に戻し、アルベルトはそこにいた。 「なにっ!? 貴様よもや――――ガ!?」 ギルガメッシュが己の目を疑う間、アルベルトは瞬速の手刀を、金色の鎧の継ぎ目を縫うようにして捻り込む。 ギルガメッシュの口から、鴨の首を締め上げたような呻きが漏れた。 「――真っ向勝負が信条のワシだが、貴様の慢心ぶりがあまりにも目に余るのでな。少々小細工を弄させてもらった」 脳髄を白色が埋め尽くす――間際、アルベルトの肩に、見慣れぬ女物のケープが羽織われているのを見た。 シルバーケープ――皮肉にも、ギルガメッシュが殺したクアットロの固有装備であり、アルベルトに支給されたそれの持つ、高性能ステルス機能が勝敗を決した。 「どうだ? 純粋な力の差を見せつけられるよりも屈辱的であろう? ワシの言葉が理解できているか、怪しいがなぁ!!」 アルベルトは捻じ込んだ掌から、ゼロ距離による衝撃波を放つ。 衝撃はギルガメッシュの体と鎧の僅かな隙間に浸透し、全身を駆け巡る。 充満した力が溢れ、内部から鎧ごと弾け飛んだ。ギルガメッシュ本体も、ずたずたに傷を刻まれる。 ――それは、一瞬の油断。常の慢心が生んだ、ほんの一瞬の逆転だった。 アルベルトが最初から本気を出していたとしても、小細工を使わず真っ向から対立したとしても、結果はこうなっただろう。 衝撃のアルベルトは――初見のイメージもあって――ギルガメッシュが対等と判断するに値しない存在だったからだ。 敵が奇策や奥の手を秘めていたとしても、我の勝利は揺るがぬと信じて疑わない。強者ゆえの慢心を常として備えていた愚。 だが、意識を闇に閉じる瞬間になっても、ギルガメッシュはそれを悔いたりはしなかった。 自らの性格が呼び込んだミスなど、彼の強い自尊心が認めるはずもない。ただそれだけの話である。 ◇ ◇ ◇ 「まったく、彼奴のせいで髪が乱れてしまったわ」 また静寂の戻った路上。 柊かがみが待つ帰途へと着いたアルベルトは、偶然見かけた理髪店から拝借した櫛で、髪型を整えながら歩いていた。 「時間は……思ったよりも早く片付いたな。それだけ彼奴が見込み違いだったというわけだが……む?」 ふと、アルベルトが立ち止まる。 違和感を覚えたのは、耳だった。 「ほう……かがみめ、任せるとは言ったが……」 女性の悲鳴が聞こえる。 やけに甲高い、ホラー映画の主演女優みたいな絶叫だ。 アルベルトが苦笑を漏らしつつ音源の元に駆けつけると、 「なかなかにおもしろい状況になっているな」 そこには二人の少女がいた。 一方は柊かがみ。そしてもう一方は、ギルガメッシュがナオと呼んでいた女。 しかし、互いにその姿は変貌を遂げていた。 かがみは、全身に夥しい量の血液と裂傷を纏い、それをリアルタイムで修復させながら、 ナオは、かがみの異様な姿に恐れをなしたのか腰を抜かし、化け物でも見るような涙目で、 「……女児二人の、戦場での対立か。滅多に拝めるものでもなかろうに」 かがみたちの遥か背後で、アルベルトは観戦を決め込んだ。 ◇ ◇ ◇ 夕闇の降りかけた、けぶるように色彩のぼけた景色の下。 結城奈緒は、夕闇に滲み出すように点在する彼女を見た。 彼女は、立っている。奈緒は、尻餅をついてそれを見上げている。 背中にあたる冷たい感触は、コンクリート塀によるもの。いつの間にか、路地裏の袋小路に追いつめられていた。 乱れ、縮れ、ざっくばらんに切り捨てられた髪――修復。 斬れ、裂け、彫刻のように幾重もの切創が作られた皮膚――修復。 滲み、零れ、夥しい数の切創から噴き出す粘質の血液がスライムのように――修復。 それら、メインディッシュとなる痛烈かつ異常な映像を、奈緒はほとんど強要される形で見ていた。 肝心なのは、これがテレビなどの映像媒体を通したものでなく、本人の目を通した生の光景であるということである。 死に直結するのは間違いない傷や血が、リアルタイムで“戻っていく”という異常な様を、匂い付きで見せつけられている。 まず、胃に変な圧迫感を覚えた。胃液が食道を逆流するような錯覚に襲われ、軽く吐く。 眼前から放たれる鉄錆じみた血の匂いと、口内を満たす嘔吐物の悪臭。ダブルパンチに鼻が曲がった。 そこまで不快な気分を強要されても、奈緒はなにもしなかった。 いや、できなかった。もしくはすでにしたのだが、なんにもならなかった。 騒がず、呻かず、動かず――震え、微動し、脂汗を垂らし、声を枯らす。 精神を恐怖に蹂躙された人間の、よくあるケースの一つ。 奈緒は怯えていた。目の前の、“不死身の柊かがみ”が見せる異常に。 「――痛みってさ、ある程度のものだと慣れるのよ」 今もなお修復中の裂傷は、奈緒がエレメントによってつけた傷だ。 初めは脅しのつもりだった。糸で軽く切りつけて、絆創膏程度で治まる傷を与えてやるつもりだった。 それだけでかがみは驚いて、震えて、泣いて、その様を嘲笑ってやる、つもりだったのに。 結果は真逆。かがみの持つ二つ名――不死身の異様に、度肝を抜かれた奈緒がいる。 「あなた、グロいのって平気? なわけないか、腰抜かしちゃってるもんね」 かがみは言いながら、宙を泳ぐようなゆったりとしたスピードで歩み寄る。 異形の像が視界の中で大きくなっていくのを頭の隅で捉えながら、奈緒は現実を否定した。 ありえない――殺し合いをするために集められた参加者の中に、死なない人間が紛れているなんてありえない! だって、死なないのならば安全ではないか。優勝決定ではないか。ズルイじゃないか。殺されるだけじゃないか―― 容易く覆された命の法則を、奈緒は畏怖して怯えるしかなかった。 カタカタと上下の歯を打ち鳴らす間、かがみの負った傷が完全に修復を終え、元の状態に戻る。 「もう、治っちゃったけど。どうする? 次はどこに傷をつける? あ、それと、初めに言ったこと忘れちゃいないわよね?」 かがみが首を横に傾いで、尋ねる。たったそれだけの動作が、どうしようもなく不気味に思えた。 ギルガメッシュたちが去り、奈緒たちが対立を始める際、かがみが言ったのだ。 ――私は最初はなにもしない。だけど、後であなたから受けた痛みを何倍にもして返す。と。 奈緒はこれを、やれるもんなら、と笑って流した。そのときの自分が憎らしい。 なにせ、何度エレメントを振ったか、何条糸を繰ったか、何回かがみに傷を与えたのか、もうわからなくなっていたのだから。 あれが何倍にもなって自分に返ってくるなど、考えたくもない。 「ねぇ、どうしたのよ。もうおしまい?」 「……っ、ぅ、さいっ! あ……たっ、なん、な、っよ!」 言葉になっていない声で、奈緒はかがみの不条理に怒りをぶつけた。 裂かれた皮膚が自動で繋がるなど、零れた血が勝手に蠢くなど、人間業じゃない。化け物の所業だ。 これでかがみがオーファンのような異形だったならば、まだ納得もできるし、ここまでの畏怖も感じない。 なのにかがみは、人間の形を保ってそれをやってのけている。 人型でありながら人間を逸した深優・グリーアの例をもっても、かがみの不死身という異常は、納得できない。 「ったく、言ったでしょ? 私は、“不死身の柊かがみ”。決して死なない女なのよ」 馬鹿な。ありえない。ありえない。馬鹿な馬鹿な馬鹿な。ありえないったらありえない。そんな馬鹿な。馬鹿な! かがみとの距離が、手を伸ばせば届きそうなくらいまで狭まっていたことを本能で感じ、瞬間的に恐怖を凌駕して攻撃に転ずる。 窮地に立たされても、切り札であるジュリアはやはり呼び出せない。 ただ爪型のエレメントを振り、その指先から伸びる切れ味抜群の糸を放つ。 極細の糸が皮膚を切り裂いて、絡むように肉に入り込んだ。 びくん、とかがみの体が痛みに痙攣し、しかしその顔はくすっと笑う。 ばっくりと開いた口から、鮮血が流れ出る。腕から、足から、頬から、いたるところから。 流血が各所を伝い、重力のまま下へと導かれる。 が、次の瞬間には滝登りだ。 伝い落ちた血が、逆流するかのごとく皮膚を上っていく。 わかりきっていた結果をまた見せつけられ、奈緒は泣きたくなった。 血が元の傷に収まり、開いた口が閉じる頃になっても、奈緒は身動き一つできない。 そこで奈緒は、かがみの左頬を上っていく、やたらと遅い血の塊を見つけた。 他の血はもうとっくに体内に帰ったというのに、左頬の血だけはなぜか、出来損ないの子みたいにのろのろしている。 この子はいったいどこに帰ろうとしているのか――向かう先を目で追っていって、ゾッとした。 瞼だ。かがみの左瞼が、ぱっくり切れていた。 左目――傷――銃――玖我なつき――倍返し――奈緒の背筋を、冷たいなにかが走りぬける。 「目、気になる?」 奈緒がやたらと左目を凝視していることに気づいたかがみは、なにを思ったか妖艶に微笑み、 「じゃあ、まずは目にしよっか」 そんなことを口にして、 「左目。抉っちゃうわね」 わざわざおぞましい単語を選んで、 「――――――――――――――――――――――――ひ」 奈緒が喉を鳴らしことなんて気にもせず、手を伸ばすのだ。 指の先端が目に近づきすぎて、像がぼやけて、さらに涙で滲む。 こつん、と眼球に触れたような気がした。 かりっ、と爪先が眼球を引っかく。 ぷちゅっ、とゼリーを潰したような音。 「……ひあ、ああああ、ああああ、あああ、ああああ、あ、あああ、ああ、ああああ、あ、ああああああああああああああああ」 それらすべて、恐怖心が生んだまやかし。 左目がアイパッチに覆われていることなど完璧に忘れ、奈緒はかつての喪失感――左目を失った瞬間を――脳裏に思い出していた。 思い出しながら、気絶した。 ◇ ◇ ◇ 人間、やればできるものなんだな、とかがみは感心した。 決してゼロではない痛みに耐え切れたのも、 ひょっとしたら殺されるかもしれないという恐れに打ち勝ったのも、 相手がより怖がるようホラーものの映画や小説を思い出しながら演技に徹したのも、 全部、いっぱいいっぱいだった。だが、やり遂げた。 「くっくくく……随分とまぁ、たくましくなったものではないか。のう、不死身の」 「み、見てた、の?」 前方に失神した奈緒、そして後方にはいつの間にやら、ややスーツを汚して戻ってきた衝撃のアルベルトが立っている。 「まさか、不死身の能力をこんな形で活かすとはな。常人にはない発想よ。案外、向いているのではないか?」 「なにによ、なにに。それに、あんたがわざわざそう紹介したんじゃない。言わなくてもいいのに、“不死身の”柊かがみなんて」 そうだったな、とアルベルトはまた失笑を漏らした。なんだか馬鹿にされている気分だったが、不思議と嫌ではない。 むしろ――利用し合う仲とはいえ――この地で出来たパートナーに認めてもらえたようで、嬉しくさえあった。 「ところで、あの金ぴかの人はどうしたの?」 「む? 機転は利くが、思慮は足らんか? ワシがここにいる時点で、軍配がどちらに上がったかは明白であろう」 「勝ち負けのことを聞いてるんじゃないわよ。その……まだ生きてるのか、ってこと」 遠慮がちに尋ねたかがみの横、アルベルトはああなるほど、と笑わずに言った。 せっかく巡り会えた他の参加者。しかも有力な情報を持つかもしれない二人組。 協力、もしくは利用にこじつけられれば行幸だが、やむをえぬ場合、アルベルトは殺害も辞さないと断言していた。 かがみも、既に一度人道を踏み外した者である。アルベルトの現実的な方針には、本心はともかく賛同を示していた。 だからこそ、余計に気になっていたのかもしれない。 「始末した」 その結果は、アルベルトの口からたった一言で、簡素に告げられた。 「いや、正確には――」 早合点しそうになったところを、続きが入る。 「――これから、始末するところだ」 時系列順で読む Back 螺旋の力に目覚めた少女 Next 二人がここにいる不思議(後編) 投下順で読む Back 螺旋の力に目覚めた少女 Next 二人がここにいる不思議(後編) 198 螺旋の力に目覚めた少女 ギルガメッシュ 199 二人がここにいる不思議(後編) 198 螺旋の力に目覚めた少女 結城奈緒 199 二人がここにいる不思議(後編) 192 例え絶望に打ちのめされても 衝撃のアルベルト 199 二人がここにいる不思議(後編) 192 例え絶望に打ちのめされても 柊かがみ 199 二人がここにいる不思議(後編)
https://w.atwiki.jp/teku2angel/pages/82.html
Due Pocket 90, 120日設定において、アダルト期の後に続く、ヒト系(二足型)究極期健康体の個体。30, 60日設定では出現しない。 ライフ(ハート)の範囲は、最大12(6.0)の器のうち、12(6.0)満タンのみ。 GEMの値によって、普通の健康体と絶好調な健康体に分かれる。 1stに究極期は存在しない。 ドット画 状態 歩 喜 悲 宙 眠 起 不良 ライフ(ハート) 健康体 絶好調 × 普通 × 発育過程 アダルト期 (60, 90, 120日) 究極期 (90, 120日) 天使期 (90, 120日) すーぱーもジェル→ ヒト系(二足型)健康体 から成長 だちょジェル ヒト系(二足型)健康体 90日 →らるくあんジェル 天使 へ成長 120日 →みかジェル 大天使 へ成長 ↑↑らいおジェル ケモノ系(二足型)健康体 から突然変異 ↑わにジェル↓ ヒト系(二足型)通常体 から/へ変化 『新・原色ジェル図鑑』から引用 ヒト系究極期の健康体。 さらに歩くと『絶好調』になる。 頭脳明晰。豪放磊落。虚心坦懐・・・と、その性格は多くの四文字熟語で語られる、まさに進化の究極体。 ボキャブラリーが豊富なため、時々一般の人には意味不明のことを口走るのが唯一の欠点。
https://w.atwiki.jp/web_soc/pages/1581.html
通常版(2963) 最終更新日時:2019-07-28 14 11 30 (Sun) プラットフォーム yahoo! 〇 mixi 〇 追加 2019/04/03 7 00 引退 - 通常版(2963) エリア適性 選手情報 6 5 7 フルネーム ジルベルト・ソウザ 6 7 7 肩書き 左足の魔術師 3 3 3 国籍 ポルトガル 1 1 1 ポジ MF 1 年齢(1期) 23歳 区分 モデル ベルナルド・シウバ 銅 タイプ プレーメーカー 在籍 スピ テク パワ スタ ラフ 個性 交換 1期目 8 9 6 7 4 6 B 2期目 8 9 6 7 4 6 B 3期目 9 9 6 7 4 6 B 4期目 9 9 6 7 4 6 B 5期目 9 9 6 7 4 6 B 6期目 8 9 6 7 4 6 B 7期目 8 9 6 7 4 6 B 8期目 7 8 6 7 4 6 B 9期目 7 8 6 7 4 6 B 10期目 3 4 2 3 4 6 B 11期目 0 0 0 0 4 6 B PK FK CK CP 7 7 8 5 知性 感性 個人 組織 - - - 2 豊富な運動量を持つ左利きのプレーメーカー。 主戦場である右サイドからの精度の高いクロス、細かなタッチのドリブルでカットインしてからのシュートを得意とする。 チーム事情によりインサイドハーフでの出場が増えると、さらにプレーの幅を広げ、ドリブル突破や精確なパスでチャンスメイクもこなす。 かなりの“いじられキャラ”の様で、チームメイトからイタズラの標的にされている。 ▲上へ 本日訪問者数: - 昨日訪問者数: - 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/p2rdj/pages/1249.html
スパイラル・セントリオン Spiral Centurion These mechanical constructs were created to serve as guardians in an ancient and bygone era, although exactly who made them and the secrets of their construction have long since been lost to history. From the waist up, they resemble humanoids made of metal, but from the waist down their bodies take the form of spinning metal tops ringed with blades, which excel at cutting down nearby foes. Most spiral centurions can be directed to stand down with a password, although often these command phrases have been lost to the mists of time. In rare cases, a spiral centurion may also wield manufactured weapons or a shield in addition to its built-in weapons, giving it access to additional actions besides those listed below. Most spiral centurions are hundreds or even thousands of years old, only staying functional because of the powerful magic used in their creation. Still, millennia of neglect have caused many spiral centurions to develop small glitches or malfunctions. “知識の想起”――人造(〈秘術〉、〈製作〉) DC 28 一般的な知識 DC 26 専門知識 DC 23 スパイラル・セントリオン Spiral Centurion クリーチャー11 N 中型 人造 精神なし 出典 Bestiary 2 250ページ 知覚+20;暗視 技能 〈運動〉+23、〈軽業〉+23 【筋】+6、【敏】+6、【耐】+5、【知】-5、【判】+2、【魅】-5 AC 31;頑健+22、反応+25、意志+16 HP 170;硬度 10;完全耐性 [出血]、即死効果、病気、凶兆状態、吸精状態、疲労状態、治癒、[精神]、死霊術、非致傷攻撃、麻痺状態、[毒]、不調状態、気絶状態 Top-Heavy/Top-Heavy A spiral centurion's top-like design makes it susceptible to effects that would cause it to fall prone. The DC of any attempt to knock the spiral centurion proneis reduced by 5. If the spiral centurion attempts a check or saving throw to resist being knocked prone、it takes a -5 status penalty. A spiral centurion that has been knocked prone can't use any actions other than to attempt to Stand、but it must succeed at a DC 30 Acrobatics check to do so. 移動速度 40フィート 近接 [one-action] 刃 +23[+19/+15](機敏、薙ぎ)、ダメージ 2d12+12[斬撃] Hurl Blade/Hurl Blade [two-actions] The spiral centurion hurls one of its blades with an angled spin to ensure a swooping flight path. The blade deals 6d6 slashing damage to each creature in a 40-foot line (DC 30 basic Reflex save). At the start of the spiral centurion's next turn, the blade swoops around and returns along the same flight path, again dealing 6d6 slashing damage (DC 30 basic Reflex save) to each creature along the same line. Rev Up/Rev Up [one-action] 必要条件 The spiral centurion has not acted yet this turn; 効果 The spiral centurion Strides up to its Speed. It then gains a +2 circumstance bonus to attack and damage rolls until the end of its turn. 蹂躙 [three-actions] 中型かそれより小さい、blade, DC 30 Whirling Death/Whirling Death [three-actions] The spiral centurion spins furiously in place, its blades extended to slice through nearby creatures. It makes up to five melee blade Strikes. No single creature can be targeted by more than one blade Strike during one use of this ability. These attacks count toward the spiral centurion's multiple attack penalty, but the multiple attack penalty doesn't increase until after all the attacks are made. 助言とルール:Spiral Centurion Glitches Spiral Centurion Glitches A spiral centurion might have one of the following glitches. Dulled Blades/Dulled Blades Its blade Strike deals only 2d10+5 bludgeoning damage. Misaligned Gears/Misaligned Gears It loses Rev Up, and if it Strides more than once per round, it takes 1d10 damage. Stuck in a Rut/Stuck in a Rut It uses the same actions each round, regardless of the circumstances.
https://w.atwiki.jp/gods/pages/81859.html
アルブレヒトニセイ(4)(アルブレヒト2世) 神聖ローマ皇帝の一。 ローマ王、ハンガリー国王、ボヘミア国王、オーストリア公。 オーストリア公としては「アルブレヒト5世」。 関連: アルブレヒトヨンセイ(2) (アルブレヒト4世、父) ヨハンナゾフィーフォンバイエルン (ヨハンナ・ゾフィー・フォン・バイエルン、母) エリーザベトフォンルクセンブルク(2) (エリーザベト・フォン・ルクセンブルク、妻) アンナフォンエスターライヒ(2) (アンナ・フォン・エスターライヒ、娘) エリーザベトフォンハプスブルク (エリーザベト・フォン・ハプスブルク、娘) ラディスラウスポストゥムス (ラディスラウス・ポストゥムス、息子) 別名: アルブレヒトゴセイ (アルブレヒト5世) アルベルト(4) アルブレヒト アルベルトニセイ (アルベルト2世)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/108276.html
アーダルベルトニセイ(アーダルベルト2世) 神聖ローマ帝国のブランデンブルク辺境伯の系譜に登場する人物。 バレンシュテット伯。 関連: エジコフォンバレンシュテット (エジコ・フォン・バレンシュテット、父) マティルデフォンシュヴァーベン (マティルデ・フォン・シュヴァーベン、母) アーデルハイトフォンヴァイマルオーラミュンデ (アーデルハイト・フォン・ヴァイマル=オーラミュンデ、妻) オットーフォンバレンシュテット (オットー・フォン・バレンシュテット、息子) ジークフリートイッセイ(3) (ジークフリート1世、息子)
https://w.atwiki.jp/teku2angel/pages/24.html
1st ベビー期の後に続く、ケモノ系(四足型)幼年期肥満体の個体。 ライフ(ハート)の範囲は、0(0.0)から5(2.5)の間。 ライフ(ハート)が3(1.5)以下だと病気になる。 ライフ(ハート)が0(0.0)になると、手紙を置いてサヨナラしてしまうので注意。 ドット画 状態 歩 喜 悲 宙 眠→起 不良 病気 肥満体 × ライフ(ハート) 〜 0〜 発育過程 ベビー期 幼年期 少年期 ↑↑でぶジェル ヒト系(二足型)肥満体 へ突然変異 ↓はむジェル↑ ケモノ系(四足型)通常体 から/へ変化 ↑↑→ぶージェル ヒト系(二足型)肥満体 へ突然変異しつつ成長 べびージェル→ 通常体 から系統分化しつつ成長 ぶるジェル ケモノ系(四足型)肥満体 →おばジェル ケモノ系(四足型)肥満体 へ成長 ↑↑もちジェル ジェル系(無足型)肥満体 から突然変異 『原色ジェル図鑑』から引用 けものジェル幼年期の肥満体。 はむジェルがサボってしまうとこのキャラになる。 悪いヤツではないのだが自分の気持ちに正直すぎるためちょっとわがままなところがある。 でぶジェル同様、病気になりやすい。 Due Pocket ベビー期2の後に続く、ケモノ系(四足型)幼年期肥満体の個体。 ライフ(ハート)の範囲は、最大6(3.0)の器のうち、0(0.0)から3(1.5)の間。 ライフ(ハート)が2(1.0)以下だと病気になる。 ライフ(ハート)が0(0.0)になると、手紙を置いてサヨナラしてしまうので注意。 ドット画 状態 歩 喜 悲 宙 眠 起 不良 ライフ(ハート) 肥満体 普通 病気 × 〜 発育過程 ベビー期2 幼年期 少年期 ひとべびージェル↓↓→ ヒト系(二足型)通常体 から突然変異しつつ成長 ↓↓ちゅんジェル ヒト系(二足型)通常体 から突然変異 ↓↓でぶジェル↑↑ ヒト系(二足型)肥満体 から/へ突然変異 ↓うさジェル↑ ケモノ系(四足型)通常体 から/へ変化 ↑↑→けろろジェル ヒト系(二足型)肥満体 へ突然変異しつつ成長 けものべびージェル→ ケモノ系(四足型)通常体 から成長 ぶるジェル ケモノ系(四足型)肥満体 →おばジェルりたぁんず ケモノ系(四足型)肥満体 へ成長 じぇるべびージェル↑↑→ ジェル系(無足型)通常体 から突然変異しつつ成長 ↑↑もちジェル↓↓ ジェル系(無足型)肥満体 から/へ突然変異 ↓↓→あんジェル ジェル系(無足型)肥満体 へ突然変異しつつ成長 『新・原色ジェル図鑑』から引用 ケモノ系幼年期の肥満体。 さらにサボると『病気』になる。 親分肌で面倒見のいい性格のため皆から慕われている。 趣味はムダ使い。 独身貴族を満喫している。 『ゲームは一日1時間!』が口癖。 しかし実際にはもっと遊んでいる。 最近ようやく宙返りを覚えたようだ。
https://w.atwiki.jp/booklove/pages/261.html
初出:第76話 家族構成 曾孫:ベンノ 曾孫:ミルダ 曾孫:コリンナ 玄孫:レナーテ 玄孫:クヌート 地位 階級:平民 作中での活躍 ベンノの曾祖母。ギルベルタ商会の創始者。 元々は服飾工房を運営しており、作った服を夫に売らせたのが始まり。 下級貴族であるランハイム家(*1)に腕を認められ、「ランハイムのために服を作れ」とギルベルタの名を貰ってから、ギルベルタを名乗るようになった。(*2) 今でも、ギルベルタ商会に絞り染めの生地を使ったものが残されている。 コメント このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。 編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。 表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。 ふぁんぶっく4の漫画のミルダのセリフからすると名前をくれた貴族はランハイム? (2020-05-04 11 06 11) 恐らくそうだろうね。 家名か個人名かは不明だけど。 (2020-05-04 11 26 37) ふぁんぶっく6のQ&Aによると下級貴族の家名とのこと。 (2021-11-21 21 34 59)
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/157.html
両雄思案――そして激突 ◆8pP6SaUBG6 ショッピングモール近くの住宅街、薄暗い街灯の下に一人の男が佇んでいた。 周りの闇に溶け込むような、ダークスーツと黒髪。 右目にはめられた眼帯が、光を反射して鈍く光る。 葉巻を吸う姿が非常にさまになっている。 衝撃のアルベルトは酷く苛立っていた。 幻夜の真意を確かめようとした矢先に、突然連れ去られたあげく、実験と称した殺しあいに参加させられた――。 十傑集にあるまじき失態に、生殺予奪権を握られているという屈辱。 まったく機能しない眼帯に、繋がりが感じられないサニーとのテレパシー。 全てが彼の苛立ちを増長させた。 だが同時に、アルベルトは心のどこかでやりきれなさを抱えていた。 原因ははっきりとしている。 戴宗との納得のいかない決着、それが全てだ。 その感情を隠すようにして、怒りを主催者へと向ける。 (見ておれよ、螺旋王とやら。この衝撃のアルベルトが引導を渡してくれる) アルベルトに今のところ殺しあいに乗る気はない。 任務ならともかく、強要されて殺すのはアルベルトの本意ではない。 だが、それはあくまで脱出の可能性がある限りだ。 首輪を外しさえすればどうとでもなると思うが、それが無理な場合、気は進まないが、この馬鹿げた殺しあいに乗るしかない。 今、必要なのは情報だ。首輪を外すにせよ、相応の技術と道具が必要になる。 となれば、他の参加者と接触するのが一番だろう。 現状を把握するために荷物を探る。地図、コンパス、水と食料など様々なものがあったが、真っ先に名簿を手にとる。 もしや、他の十傑集や九大天王がいるやもしれぬ、そんな思いで目を通したところ、彼は信じがたいものを見た。 神行太保・戴宗――――アルベルトが殺した男の名前だった。 その瞬間、アルベルトは混乱した。 戴宗が生きていた? いや、それはない。確かに自分の目の前で死んだ。ではなぜ戴宗の名前が――――。 思考が入り乱れるなか、一つのことを思い出す。 不老不死すら叶えるという螺旋王の言葉。 あれが偽りでないなら、いや、望みを叶えるというのが嘘でも、それだけの力を持っているとしたら――死者を蘇らせることも可能なのではないか。 その思考まで辿り着いたとき、アルベルトの心は歓喜で埋めつくされた。 今度こそ、戴宗との決着をつけることができる。 その考えは、先ほどまであったやりきれなさを跡形もなく吹き飛ばした。 高揚感に浸りながらも考える。 戴宗と会わなければならない。しかし、闇雲に探したところでどうにかなるのか? 今度は地図を手にとる。ショッピングモールらしき店舗群が見えることからすると、ここは【A-7】のようだ。 思考を進める。 エリアオーバーの可能性もある地図の端より、中央に人が集まる確率は高い。 もう一度地図に目を落とすと、中央に向けて高速道路が近くから走っているのがわかる。これを利用しない手はない。 そう決まると、デイパックを地に置く。そして、 「はあッ!」 気合い一転、跳躍した。 ぐんぐんと地面が遠ざかる。 しかし重力には逆らえず、しだいに速度が落ちてゆき、ついに頂点に達する。 その頃にはすでに高速道路を発見していたので、落下するまでゆるりと風景を楽しむことにする。 そこで、アルベルトはまたしても信じがたいものを見た。 それは、自分とほぼ同じ高さにいる人であった。 ◆ ◆ ◆ ショッピングモールの中心にある駐車場は、店舗の群れが放つ光で染め上げられていた。 殺しあいという異常な状況のせいか、どこか冷たい夜風が吹き荒れる。 そのなかで威風堂々と立ちながら、東方不敗・マスターアジアは思索に耽っていた。 選ばれた者たちによる殺しあい。 要するに、これはガンダムファイトのようなものだ。 闘って、闘って、闘いぬいた者には名誉と栄冠を。 違う点は、敗者には死を、勝者には自由を、という生存競争であることだ。 自分はなにを為すべきか、それが現在の課題だった。 先ほど名簿を確認したところ、シュバルツ、アレンビー、そしてドモンも参加していることがわかった。 (ドモンよ、やはりお前はこの殺しあいを止めようとするのだろうなぁ) まだまだ未熟な、だがしかと成長してゆく、誰よりも熱い心を持つ弟子を思うと、自然と笑みが浮かぶ。 しかし、次の瞬間には表情を消し、冷徹な思考を進める。悲願である地球人類抹殺を完遂するために。 マスターアジアが見いだした、デビルガンダムの理想的な生体ユニット。それがドモンだ。故にこんなところで死んでしまっては困る。 いや、それたけではない、師匠として愛弟子をみすみす死なせたくはないのだ。 しかし、このゲームの勝者になれるのはただ一人。 ならば、ドモンらと協力し、脱出することは可能か? しかし、それは不可能に思えた。 ワープなどの超技術を持ち、個人の戦闘力もかなりのものである螺旋王ロージェノム。おそらく、脱出や参加者の反乱への対策を、二重、三重にも張り巡らしているだろう。 なら、ドモンだけでも生き残らせるか? いや、それはできない。 果たさなければならないことがある。それまで自分は死ねない。 八方塞がりだった。しかし、解決する方法が一つ思い浮かぶ。 なんだろうと望みを叶える、ロージェノムはそう言った。 ならば、自分を生体ユニットとして組み込める体にできるのではないか? または、ロージェノムの持つ科学力で人類抹殺も可能ではないのか? 複数の案が思いつくが、これはあくまでロージェノムが望みを叶えることが前提となる。 そして、それは保証されたものではない。ロージェノムの力も未知数だ。 ――情報が必要だ。 ロージェノムとは何者なのか? どれだけの力を持っているのか? このゲームの真の目的は? 参加者の選抜基準は? この場で情報を集めるには三つの方法が考えられる。 一つは他の参加者から。 ロージェノムのことを知る人間がいるかもしれない。 もう一つはこのフィールドから。 8キロメートル四方という広大な土地を舞台にしたのだ。なんらかの痕跡が残っていてもおかしくはない。 最後の一つは――螺旋王ロージェノム自身から。 ロージェノムはこのゲームを実験と称した。 ならば、この殺しあいをモニタリングしているのではないか。 また、参加者の脱出や反乱を防ぐためにも、監視している可能性は高い。 それならば、こちらから接触することは容易い。 反乱分子とみなされるリスクもあるが、ほぼ無いことだと推測する。 実験を円滑に進めるには、殺しあいに乗る者がより多いほうがよいからだ。 情報と引き換えに殺しあいに乗るとなれば、ロージェノムにとっても悪い話ではあるまい。 問題はロージェノムが望みを叶えなかったときだが、相手の目的がわかれば利用することもできるだろう。 それに、広間でのロージェノムの言葉からすると、優秀な者を選び出すことが目的の一環のはずだ。勝者を無碍に扱いはすまい。 そして、マスターアジアは決断を下した。 このゲームに乗る――ただし、参加者から情報や考察を聞き出したうえでだ。 さらに監視方法を特定し、早々にロージェノムと接触しなければならない。 懸念はある。参加者のなかに強敵がいるかもしれないことだ。 一瞬にして異形の鎧姿となった、モロトフという男を思い出す。 あの攻撃を受ければ、自分もただでは済まないだろう。 だが、とうに覚悟はできている。 デビルガンダムと会った日、いや、四年前のガンダムファイト優勝直後、あの寂れた風景を見たときから。 地図を見直す。自分が【A-7】にいることは間違いない。 わざわざエリアの端に来る者はいないだろう。そう推測し、中央に向かう道を探す。 ちょうど近くに高速道路があった。慣れない道を行くより、一本道のほうがよいだろう。 そう決めると、デイパックを下に置く。そして、 「かあッ!」 かけ声と共に地を蹴った。 風を切り裂き上昇する。それはすでに飛翔であった。 だがそれにも限界がある。速度を落としていく最中、目に高速道路を捉えた。 あとは落下してゆくだけだ。それまで暇を持て余すだけなので、夜景を楽しむことにする。 そこで、マスターアジアは予期せぬものを見た。 それは、自分とほぼ同じ高さにいる人であった。 ◆ ◆ ◆ その瞬間、研ぎ澄まされた五感、積み上げられた経験、第六感というべきものを含めた全てが互いに告げあった。 目の前の男は――――強い!! 落下してゆくなか、お互いの姿が見えなくなるまで睨み合う。 そして着地と同時に、相手へと向かって猛然と駆け出した。 数秒もせずに、お互いを遮る壁――ショッピングモールの店舗の一つが見え、二人はさらに加速する。 そして、同時に跳躍。十数メートルはある店舗を易々と飛び越え、屋上へと降り立つ。 ついに、二人は相対した。 もう一度睨み合いが始まり、張り詰めた空気が場を支配する。 緊迫した空気を先に破ったのはアルベルトだった。 「ジジイ、貴様何者だ。この下らんゲームに乗っているのか?」 殺気と威圧感の籠もった声を叩きつける。しかし、アルベルトにはわかっていた。 これは確認でしかないのだと。これから始まることの確認に過ぎないのだと――。 殺気や威圧感など、どこ吹く風といったマスターアジアが笑う。 「乗った、と言ったらどうする? 若造」 明らかに挑発だった。同時に、相手もこれが確認だとわかっている証拠でもある。 「どうもせん。わしは降り掛かる火の粉を払うだけだ」 アルベルトは猛禽のような笑みを浮かべ、返答した。 その答えに、マスターアジアはますます笑みを深める。 「ならば、わしらのやることは決まっておるな」 「ああ、そうだな」 一瞬の静寂。それはすぐさま打ち破られた。 「武闘家なら武闘家らしく、拳で語るまでよ!」 「ぬかせ! ジジイが!」 マスターアジアが構えをとり、アルベルトは両手を赤く光らせる。 ――闘いの火蓋が切って落とされた。 両者とも一足跳びに間合いを詰め、お互いの腕を打ち合わせる。 その瞬間、確かに大気が震えた。 それが二度、三度と繰り返されると、マスターアジアが攻勢に出た。 間髪なく打ち出される拳の弾幕。 常人には手が増えたとしか思えない攻撃を、アルベルトは全て受けきる。 弾幕の隙を縫い、アルベルトが反撃に出た。 動きを止めるためのボディーブロー。 それを避けられぬと悟ったマスターアジアは――防御をせず、逆に攻撃した。 顔面へのカウンター気味のパンチ。 互いの攻撃がしかと決まり、鈍い音が響き渡る。 マスターアジアの腹が抉れ、アルベルトの顔が歪んだ。 両者は一旦距離をとって対峙する。 「やりおるな、若造」 「ふん、貴様もな」 身体能力はほぼ互角――そう悟った両者は、どう攻めるか思案する。 先に動いたのはアルベルトだった。 力を溜めるように、背を反らしていく。 二つの手のひらに赤黒いエネルギーの奔流――衝撃波が生まれる。そして、 「かあッ!!」 気合いとともにマスターアジアを狙い撃った。 屋上を抉りながら一直線に迫り来る衝撃波。 マスターアジアの顔に驚愕の色が浮かぶが、すぐに元に戻る。 「はッ! これしきの攻撃、避けられぬとでも思うたか!」 そう言いながら横に跳ぶ。そして反撃に移ろうとした次の瞬間、目にしたのはこちらへと片手を向けるアルベルトの姿だった。 「なら、当たるまで続けるだけだ!」 左右の手から連続して衝撃波が放たれる。 しかし、マスターアジアは驚異的な身体能力と反射神経で衝撃波を避けてゆく。 「どうした? ジジイ。逃げてばかりではわしを倒せはせんぞ」 「ほざけ! 若造が!」 だがすでに、追う者と追われる者の構図ができあがっていた。 二人は隣接する店舗の屋上を移動してゆく。 その間も衝撃波の嵐は止むことがない。 結果、屋上の破壊が増えるのみ。 しかし、連続する破砕音は確実にマスターアジアに近づいていた。 「これで終わりだ!」 アルベルトが跳躍し、とどめとばかりに一際大きな衝撃波を放った。 それは確実にマスターアジアを捕らえるはずだった。 しかし衝撃波が当たる直前、マスターアジアの姿が掻き消えた。 ――いや、違う。当たる直前、大きく地を蹴り、空高く跳躍したのだ。 それをアルベルトの目は捉えていた。 落下しながら上をみる。 そこには、月光に照らされたマスターアジアの姿があった。 「今のを避けたのは褒めてやろう。だが、動きの不自由な空中でこれを避けられるかな?」 両手に衝撃波を生み出し、力を溜めてゆく。 そんな絶望的な状況で、落ちてゆくマスターアジアは確かに笑った。 「まだまだ甘い、甘いわ!」 マスターアジアの腰布がほどけ、宙に舞った。 手の動きに応え、腰布はマスターアジアを中心に螺旋を描く。 今度驚愕するのは、アルベルトの番だった。 舞っていた腰布が、弾丸の如く撃ち出されたのだ。 先ほどまでの柔軟さを微塵も感じさせず、腰布は一直線にアルベルトの頭部へと向かう。 アルベルトも落下中である。避けるすべはないかに見えた。 しかし、アルベルトは両手に溜めていた衝撃波を噴射し、腰布の軌道から僅かに外れたのだ。 腰布が頭の脇を通り過ぎる。 「どちらが甘いか思い知らせてくれる!」 腰布を引っ張り、肉弾戦仕掛けようとするアルベルトだったが、それはマスターアジアの声で中断することなった。 「だから甘いと言ったであろうが!」 マスターアジアが急速に体を回転させ始めた。 すると不思議なことに、その動きに呼応するかの如く、腰布がぐにゃりと軌道を変える。 さらにアルベルトは驚愕することになった。 腰布が意志を持っているかのように、頭へと巻きついてきたのだ。 「うおおおおおぉッ!」 悲鳴をあげながらも腰布をほどこうとするが、腰布はますます頭を覆い隠してゆく。 ついに、腰布によって頭が見えなくなった。 「その首もらったぁ!!」 マスターアジアは回転を止め、腰布を渾身の力で引き、アルベルトの頭を切り刻もうとする。 しかし、それは不発に終わった。 「なにィ!」 手応えがまったくないことに驚きの声をあげる。 相手の頭があったはずの部分を注視するが、確かに首がない。 ――では、なぜ手応えが? 疑問はすぐに氷解した。 にょきり、そんな音がするかのように、アルベルトの頭がスーツから飛び出したのだ。 その顔には怒りの色が浮かんでいる。 「このォ、クソジジイがッ!!」 怒声とともに衝撃波が放たれた。 それは、思いもよらぬ光景に硬直していたマスターアジアを直撃した。 「うおおおおおぉッ!」 今度は、マスターアジアが悲鳴をあげる番だった。 ふんばって耐えようとするも、足場のない空中ではそれもできず、吹き飛ばされる。 従って、次の出来事は必然だった。 「しまった! 足場が!」 屋上が途切れたのだ。 そのまま、マスターアジアは落ちてゆく。 アルベルトが追撃をかけるために走り出した。 今、立っている店舗は二十メートルはあったが、あのまま落ちても死なない相手だと確信していたからだ。 しかし、屋上の端に辿り着いたアルベルト待ち受けていたのは、またしても驚愕だった。 「うぉりゃああああッ!」 下から、マスターアジアが体勢を横にし、回転しながら空中を駈け上がって来たのだ。 よく見ると、屋上のすぐ脇の壁に腰布が突き刺さっている。 その腰布を高速回転する体で巻きとっているのだ。 そう理解したとき、マスターアジアが腰布を巻きとり終わり、勢いそのまま真上へと飛び出した。 「馬鹿め。先ほどの手はもう喰わんぞ」 真上にいるマスターアジアに対して、アルベルトが言い放つ。 そして今度こそと、両手を上にかざす。 それを見ても、マスターアジアは不敵に笑った。 「それはどうかな?」 落下してゆくなか、マスターアジアの掌が前に突き出され、大きく円を描く。 その軌跡には梵字が浮かび上がり、梵字による円が完成する。 アルベルトが衝撃波を放つのと、マスターアジアが奥義を放つのは同時だった。 「くたばれッ!」 「十二王方牌大車併!」 如何なる原理か――十二個の梵字それぞれから、小さなマスターアジアの分身が生まれ、突撃してゆく。 十二の分身と衝撃波がぶつかりあう。 轟音が響き、煙が立ち込める。 押し勝ったのは――分身のほうだった。 それでも七体は相殺して消え、残りの五体がアルベルトに襲いかかる。 「ちょこざいなッ!」 全力でないとはいえ、衝撃波が押し負けたことに動揺しながらも、アルベルトは迎撃しようとする。 両手で一息に二体の分身を打ち据え、消滅させる。 しかしその間に、残りの三体はアルベルトを囲むように屋上に着地した。 「一斉に襲いかかるつもりか? だが分身ごときでわしを倒せるか!」 しかし、三体の分身はアルベルトの予期せぬ行動に出た。 屋上を殴りつけたのだ。 轟音が響き、足下が崩れるのをアルベルトは感じとった。 「これが狙いかぁ!」 上を見ると、もうもうとした煙で相手の姿が見えない。 急速に思考を回転させる。 上に跳ぶ――恰好の餌食だ。 横に跳ぶ――どこから飛んで来るかわからない腰布を避けるのは至難。 そのまま落ちる――態勢を崩すのは痛いが、迎え撃つには十分! 落ちることを選択すると、上に向けて衝撃波を乱射する。 下手な鉄砲数撃ちゃ当たる、だけではない。 吹き荒れる衝撃波の嵐は煙を吹き飛ばす。 しかし視界が晴れるころには、マスターアジアが肉薄していた。 「ゆくぞ!」 「来いッ!」 天井を突き抜け落下してゆく最中、マスターアジアの攻勢が始まった。 足による高速連撃。最早常人には見切れないそれをアルベルトに放つ。 落ちながら闘う。そのうえマスターアジアは上で、アルベルトは下。 明らかに地の利はマスターアジアにあった。 そのためアルベルトは防御一辺倒になり、衝撃波を使っての移動も封じられる。 「ちぇりゃああああぁッ!」 「うおおおおおおおぉッ!」 お互い雄叫びをあげながら闘いを加速してゆく。 ――このままではまずい。思考の大部分が防御に割かれるなか、アルベルトの戦闘経験が告げる。 数秒後に、アルベルトが床に叩きつけられるのは明白だった。 しかも、マスターアジアの連撃でますます加速していってる。 ここでアルベルトは賭けに出た。 防御せずに、敢えて攻撃を受けたのだ。 二撃、三撃とマスターアジアの攻撃が決まる。 「ふははははは! とうとう観念したか!」 「それはどうかな?」 攻撃をくらいながらもアルベルトは笑う。 そして次の瞬間、マスターアジアの両足を掴んだ。 マスターアジアの目が大きく見開かれた。 「貴様! 相討ちになるつもりか! だが所詮は貴様が下! 意味などないわ!」 「いや、このまま心中する気はない。それにわしは勝つつもりだ」 そう言い放ちながらアルベルトは手を放した。 「手を放してどうする! 命乞いでもするつもりか?」 床に叩きつけようと、マスターアジアが自由になった足を振り上げる。 だがこのとき、マスターアジアは相手の攻撃方法を失念していた。 「こうするつもりだ!」 アルベルトが自由になった両手をマスターアジアのほうへと突き出し、すぐさま衝撃波を放った。 「うおおおおぉッ! その手があったか!」 下へと加速していたはずのマスターアジアが、横へと吹き飛ばされる。 その背後には壁が迫っていた。 態勢が不十分なままでぶつかれば、ただではすまないだろう。 しかし、それはアルベルトも同じだ。 床に激突するのは、あと僅かだろう。 しかし、さすがは東方不敗と十傑集。 素早く空中で体勢を立て直し、壁と床に足をつける。 そして、その反動で相手へと跳躍した。 空中で交差し、離れたところに着地し、また対峙する。 三度目の睨み合いが始まった。 今度、緊迫した空気を破ったのはマスターアジアだった。 「若造、ここらで痛み分けにせんか?」 このまま闘えば相討ち、たとえどちらかが勝っても、勝者は瀕死だろう。 それでは意味がない、マスターアジアには為さなければならないことがあった。 「ふん、いいだろう」 素直に退いたのは、アルベルトも同じことを感じとっていたからだ。 戴宗との決着を優先するアルベルトにとって、それは不本意なものだ。 「よし、決まりだ。ならば名前を聞いておこうか。武闘家同士、倒す相手の名前は知っていたほうがよかろう」 「ふん、わしは武闘家などではない。だが、それも悪くない。よかろう」 「我が名は流派東方不敗、マスターアジア!」 「わしはBF団十傑集が一人、衝撃のアルベルト」 お互い名前を名乗り合うと、それぞれ反対の方向へと歩きだす。 「いずれ、また会おう」 マスターアジアが声をかけた。 「ああ。いずれ、また」 簡潔にアルベルトが返す。 そのやりとりには、全てがあった。 再戦の誓い、強敵への敬意、そして武人という生き物同士の、奇妙な友情が――――。 【A-7/ショッピングモールの店舗の一つ/1日目/深夜】 【衝撃のアルベルト@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-】 [状態]:疲労大、頭と上半身、両腕にダメージ [装備]:なし [道具]:シガレットケースと葉巻 ※元から持っています [思考]: 基本方針:戴宗と決着をつける 1:デイパックを回収し、高速道路経由で中央に向かう 2:脱出と戴宗の情報を集める 3:いずれマスターアジアと決着をつける 4:他の参加者と馴れ合うつもりはない 5:脱出不可能の場合はゲームに乗る [備考]: ※上海電磁ネットワイヤー作戦失敗後からの参加です ※支給品一式は近くにあります ※ランダム支給品を確認していません ※素晴らしきヒィッツカラルドがいることを知りません(名簿を戴宗の名前で見終わったため) 【東方不敗@機動武闘伝Gガンダム】 [状態]:疲労大、全身、特に腹にダメージ [装備]:マスタークロス@機動武闘伝Gガンダム ※元から持っています [道具]:なし [思考]: 基本方針:ゲームに乗り、優勝する 1:デイパックを回収し、高速道路経由で中央に向かう 2:情報と考察を聞き出したうえで殺す 3:ロージェノムと接触し、その力を見極める 4:いずれ衝撃のアルベルトと決着をつける 5:できればドモンを殺したくない [備考]: ※ガンダムファイト決勝大会の途中からの参加です(少なくともドモンVSアレンビー戦後) ※支給品一式は近くにあります ※ランダム支給品は確認してあります 時系列順で読む Back 探し人同盟 Next 得意分野 投下順で読む Back 探し人同盟 Next 失ったもの/失いたくないもの 東方不敗 071 誰かが死ぬのが怖いのか? 衝撃のアルベルト 084 セカンドチャンス
https://w.atwiki.jp/teku2angel/pages/35.html
1st 幼年期の後に続く、ジェル系(無足型)少年期通常体の個体。 ライフ(ハート)の範囲は、最大8(4.0)の器のうち、6(3.0)から7(3.5)の間。 Due Pocketにおけるジェル系(四足型)少年期通常体の個体は、あらびあんジェル。 ドット画 状態 歩 喜 悲 宙 眠→起 不良 病気 通常体 × ライフ(ハート) 〜 × 発育過程 幼年期 少年期 青年期 つちのこジェル→ ジェル系(無足型)健康体 から成長 ↑↑うるふジェル ケモノ系(四足型)通常体 へ突然変異 ↓にょろジェル↑ ジェル系(無足型)健康体 から/へ変化 ↑↑→つちぶたジェル ケモノ系(四足型)通常体 へ突然変異しつつ成長 おたまジェル→ ジェル系(無足型)通常体 から成長 おじジェル ジェル系(無足型)通常体 →ひげジェル ジェル系(無足型)通常体 へ成長 ↑あんジェル↓ ジェル系(無足型)肥満体 から/へ変化 →おすとあんジェル ジェル系(無足型)肥満体 へ成長 『原色ジェル図鑑』から引用 じぇるジェル少年期の通常体。 おたまジェルが成長するとこのキャラになる。 頭にはニットキャップをかぶっている。 のんびり構える性格だが、おばジェルが苦手なのか一目見ただけで猛ダッシュで逃げるらしい。 『そのウチなんとかなるさ・・』が口癖。